ごあいさつ

一般社団法人 飯塚医師会 会長

西 園 久 德

令和3年度 事業計画

 令和3年が始まり、春寒もやや緩み、過ごしやすい気候となっております。全国的に令和2年末から感染拡大の新型コロナウイルス感染症の第3波では、福岡県は1月8日から緊急事態宣言を受け、制限のある生活にご苦労されてある事と思います。2月7日で感染者数は、少しずつ減少傾向にあり、感染状況を表す六つの指標のうち、「ステージ4」相当の指標が三つに減るなど改善傾向が認められましたが、コロナ病床の逼迫具合が解消されていないため、宣言の延長が行われました。2月末で宣言解除となりましたが、未だに、筑豊地域に感染陽性者が認められており、感染拡大予防に気の抜けないところであります。
 会員の先生方にご協力を頂いております飯塚医師会関連のPCR検査は、令和3年2月28日時点で、地域外来検査センター(令和2年5月18日より開始)で受検者数1,305名、陽性者数49名、又、検査協力医療機関からの主に唾液検体検査(令和2年11月2日より開始)で受検者数2,213名、陽性数77名となっています。
 さて、新型コロナウイルスワクチン(ワクチンはファイザー社製を想定)に関してですが、医療従事者向け優先接種(調整主体は都道府県)は3月中程から開始出来るのではと予想しております。この地区で希望者が約8,300名程と考えられ、最初にワクチンが届く基本型接種施設と、そこからワクチンの分配を受ける連携型接種機関(主に病院群)だけでは、接種医療機関の接種負担が過剰となり、一般開業医にも連携型に入って頂き、自院の従事者や調剤薬局従事者の接種をお願いしたいと考えております。自院で接種をされない医療機関、歯科医療機関、薬局、訪問看護ステーション、救急隊員、自衛隊員、感染の危険性のある自治体職員等の2,300名程の内、可能な限りの人数を飯塚医師会診療所が連携型医療機関として集団接種出来ればと考えております。この医療従事者の接種が終了後、4月後半から高齢者向け優先接種(ここからは市町村が調整主体)から始まる一般住民接種となる予定ですが、ワクチン不足のため遅れる可能性もあり心配するところです。飯塚市、嘉麻市、桂川町で、16歳以上の住民の50%が接種希望したとしても、約77,000名で、2回接種で 154,000回の接種回数が発生します。病院群、一般診療所でかかりつけ患者を接種したとしても、土曜、日曜の集団接種が必要となります。何卒、国の有事として、会員の先生方の更なるご協力をお願い致します。
 本年度の事業計画の重点は、新型コロナウイルス感染拡大防止とワクチン接種になりますが、その他は、前年度と同様、在宅医療・介護連携推進事業、地域医療構想調整会議、夜間の一次救急になると思われます。
 地域包括ケアシステム構築のため、多職種の代表や行政の方で、教育研修・市民啓発WG(ワーキンググループ)、社会資源広報・成果指標WG、5ブロック地域包括ケアシステム推進協議会WGの委員会を開いて頂き、多職種連携研修会、市民公開講座、情報資源リストの作成、連携概況調査項目の検討、5ブロック地域包括ケアシステム推進協議会の開催など、コロナ禍のため前年度出来なかったものもありましたが、本年度も検討して頂く予定です。現在の活動を継続維持する事が必要と考えております。先生方の地域包括ケアシステム推進協議会や多職種連携研修会へのご参加をお願い致します。
 地域医療構想調整会議は、再検討対象医療機関が公的医療機関等2025プランの説明が終わり、飯塚市立病院は継続審議で、総合せき損センターは本年度に協議の予定です。今後の地域医療構想調整会議には新型コロナウイルス感染症が起きた事で、新興感染症等の感染拡大時における体制確保が加えられ、平時からの取組、感染拡大時の取組についても協議されます。又、外来医療計画の中で、外来医療提供体制及び医療機械の効率的な活用に関した協議が行われます。今後、注視していく課題と思われます。
 令和3年4月より、飯塚病院夜間の一次救急外来は縮小の予定でしたが、救急医療委員会で、飯塚病院より、縮小を一年間延期するとの話が有り、現状通り、平日夜間の内科、小外科の一次救急の患者様は、かかりつけ医、飯塚医師会の急患センター、救急指定病院、飯塚市立病院を始めとすると基幹病院の夜間外来、病院群輪番制の当番日病院の外来に移行して頂く事を、今後も、患者さんへお願いしていくことで、委員会の同意を得ております。ただ、働き方改革のため、ここ2~3年の間に、必ず、小児科を含めた飯塚病院の夜間一次救急外来の縮小は、やって来ます。この地区の夜間医療の在り方を含め、行政を交えた話し合いが必要となると思われます。
 これら以外にも、前年新型コロナ禍のため、出来なかった、北九州とびうめネット連携事業の検討、大規模災害時行動計画(兼・災害医療救護計画)も気になる所です。又、会内事業三部門も新型コロナ禍の影響を受け、特に、検診検査センターの業績悪化や飯塚医師会急患センターの受診者の減も心配な点です。
 最後に、新型コロナウイルスワクチンのアストラゼネカ社製、武田/モデルナ社製の出現により、その接種の方法も変化する事も予想されます。医師会から会員の先生方に、詳細な情報を出来るだけ早く発信したいと考えております。今後とも、ご指導、ご鞭撻、ご協力お願い致します。

重点項目

  1. 新型コロナウイルス感染症に係る診療・検査 ・ワクチン接種 の体制整備
  2. 地域医療の連携及び対策(地域包括ケアシステムの構築・深化および地域事情に沿った地域医療構想の調整
  3. 救急医療対策の推進
    休日在宅当番医制・病院群輪番制・大災害時支援態勢、飯塚急患センターの充実
  4. 生活習慣病対策、認知症・精神保健対策
  5. 福岡県医療情報システム(とびうめネット)の拡充
  6. 組織力強化への取り組み
  7. 医道倫理の昂揚(自浄作用活性化の推進)
  8. 各種検診、人間ドック、がん検診、特定健診・特定保健指導事業の推進
  9. 広報活動、市民公開講座の充実
  10. 医療法 及び 医師法改正に関する対応

業務内容(平常)

  1. 会 務
    (1)諸規定の検討
    (2)事務 の合理化 ・会計 の透明化
    (3)職員対策
    (4)ブロック医師会との連携強化
    (5)医政の強力な展開
    (6)行政、関係官庁との緊密な連携
  2. 会 員
    (1)医道倫理の昂揚
    (2)生涯研修の充実
    (3)保険対策並びに保険審査に対する対応
    (4)福祉対策の充実
    (5)会員保険の促進
    (6)税務対策
    (7)医報・広報活動の充実
    (8)麻薬・覚醒剤対策
    (9)医事調停
    (10)医療情報開示
    (11)従業員対策
  3. 地 域 医 療
    (1)プライマリケアの充実・福岡県医師会「新かかりつけ医」体制の推進
    (2)病診連携の推進
    (3)救急医療対策(大規模災害時対策を含む)
    (4)健康教育の活発化
    (5)感染症(新型コロナウイルス、新型インフルエンザ、麻しん、風しん、MRSA、C型肝炎、B型肝炎)対策
    (6)乳幼児保健対策、予防接種の定期接種化実現に向けた活動(おたふくかぜ)
    (7)学校医活動
    (8)産業医活動
    (9)介護保険活動
    (10)住民検診・集団検診・人間ドック検診・事業所検診・団体検診の促進
    (11)医療・保健・福祉情報システムの整備・充実
    (12)認知症初期集中支援チーム活動(複数の専門職が認知症が疑われる人や認知症の人を訪問し、認知症サポート医に相談しながら初期の支援を包括的・集中的に行い、自立生活のサポートを行います。)
  4. 事 業
    (1)看護高等専修学校
    (2)臨床検査センター並びに検診センター
    (3)訪問看護ステーション訪問看護ステーション並びにケアプランサービス並びにケアプランサービス
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