ごあいさつ

一般社団法人 飯塚医師会 会長

西 園 久 德

令和2年度事業計画

令和2年が始まり、暖冬も過ぎ、春の穏やかな日差しも認められております。令和元年11月に発生した、中国湖北省武漢市の新型コロナウィルス(COVID-19)が拡散、日本に於いても感染拡大が起こり、現時点では、PCR検査の制限など有効な診断法もなく、又、特効薬がない状況で、会員の先生方は、一般診療を不安をもって行われている事と存じます。ただ終息する事を願うばかりです。又、3月末には診療報酬改定があり、本体は0.55%の引き上げ(約600億円増)、このうち0.08%は(126億円程度)、消費税財源を用いた救急病院勤務医の働き方改革への対応となり、その分を除くと0.47%となります。薬価等がマイナス1.01%のため(約1,100億円減)、全体は0.46%程度のマイナスとなり(約500億円減)、4回連続のマイナス改定となっており、厳しい医療財政が続くと思われます。
さて、本年度の事業計画ですが、ここ数年の事業計画にもあるように、地域包括ケアシステム構築、地域医療構想調整会議、働き方改革が主な柱になります。
地域包括ケアシステム構築での飯塚医師会医療圏は、福岡県内でも進んでいると思われますが、目標とする完成型がある訳でもなく、現在の勢いのある活動を継続と維持する事が必要と思われます。今後とも診療科を問わず会員の先生方には、5ブロック地域包括ケア推進協議会へのご参加をお願い致します。又、他の地区でも色々と検討がされており、例えば、北九州では、「とびうめネット」に患者さんのレセプトデータを載せ、毎月更新する試みがされています。医師が更新するのではなく、行政が更新を行います。又、登録も患者様が希望すれば、医師を通さず、直接登録出来るとされており、これなど、飯塚医師会医療圏で、可能であれば、採り入れたいシステムと考えており、検討に取り掛かったところです。
地域医療構想調整会議では、昨年9月末に「再編検討を」として発表された厚労省リストのうち飯塚医師会医療圏に4施設あった事はご記憶に有ると思います。各医療機関は「公的医療機関2025プラン」の見直しについて検討、その結果について地域医療構想調整会議で実情を踏まえて協議するとされております。4医療機関ともこの地域には必要な施設であり、今後の成り行きを慎重に注目したいところです。又、ある意味開業規制とも取られそうな、外来医療計画は、都会での開業医の人口密度の高い地域であれば仕方ないとも考えられますが、飯塚医師会医療圏の開業医数や先生方の年齢分布を考えれば、若い先生方に開業していただく事は、幸いと考えております。以上の思いを持って、今後の地域医療構想調整会議に臨みたいと考えております。
次に、働き方改革のしわ寄せの為か、昨年来、飯塚病院より、令和2年4月より夜間の一次救急外来の縮小の申し出が有りました。救急医療委員会で検討を重ねた結果、内科外科の土曜、日曜、祝祭日は現行のまま(令和3年以降も)、小児科も現行のまま(令和3年以降も)、平日夜間の内科と小外科は一年をかけて地域住民の皆さんに対する行政からの広報や、夜間救急外来に来院される患者様へのお知らせで周知していく事となりました。この為、令和3年4月以降は、平日夜間の内科、小外科の一次救急の患者様は、かかりつけ医、飯塚医師会の急患センター、救急指定病院、飯塚市立病院を始めとする基幹病院の夜間外来、病院群輪番制の当番日病院の外来に移行していく事が予定されます。あくまで、飯塚病院では、他の医療機関からのご紹介は現行どおり全てに対応して頂く、となりました。このシステムをご理解の上、会員の先生方からも患者様へのご案内をお願い致します。
これら以外にも、飯塚医師会大規模災害時行動計画(兼・災害医療救護計画)で実際に機能出来るかの模擬訓練の必要性があると思われます。
又、昨年より開始された、糖尿病性腎症重症化予防での微量アルブミン尿定量検査の集計に対して、反省点や改善の有無の検討を考えております。
最後に、新型コロナウィルスに対する対策が、劇的に変化する可能性があり、先生方には大変ご迷惑をお掛けすると思いますが、今後とも、ご理解、ご協力をお願い致します。

重点項目

  1. 地域医療の連携及び対策(地域包括ケアシステムの構築・深化および地域事情に沿った地域医療構想の調整)
  2. 救急医療対策の推進
    休日在宅当番医制・病院群輪番制・大災害時支援態勢、飯塚急患センターの充実
  3. 生活習慣病対策、認知症・精神保健対策
  4. 福岡県医療情報システム(とびうめネット)の拡充
  5. 組織力強化への取り組み
  6. 医道倫理の昂揚(自浄作用活性化の推進)
  7. 各種検診、人間ドック、がん検診、特定健診・特定保健指導事業の推進
  8. 広報活動、市民公開講座の充実
  9. 医療法及び医師法改正に関する対応
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